理事長ご挨拶

 当財団は、たん白質に関する研究及びこれに関連する研究の奨励、 援助を行い、もって学術の発展及び国民生活の向上に寄与することを目的とし、平成9年4月に文部科学省の認可を受け法人化し、平成24年4月に内閣府認定「公益財団法人不二たん白質研究振興財団」に移行し、現在まで活動しております。前身となる大豆たん白質栄養研究会(昭和54年設立)並びに大豆たん白質研究会(平成3年から)の18年の活動に加え、財団法人として25年の活動を続けております。

 昨今では、地政学的なリスクが増し、種々のサプライチェーンを始めとして、分断が進んできているように感じます。そのような社会情勢の中で、我々が貢献出来る事は、将来に続く、私たちの子孫、人類の為にも、食の選択肢を増やして、サスティナブルな食資源への貢献を続けて行く事だと思います。栄養機能、物性機能などに加え、美味しさの実現も今後の大きな課題で有ると認識しています。本財団では大豆を中心とした植物性たん白研究に対する研究助成を通し、食を通した、よりサステナブル(持続可能)な世界の達成に役立つように活動を進める所存です。

 当財団はこれまでの活動を引き継ぎ、たん白質研究の新な発展を期して、公益法人としての活動を進めて参ります。これまで行って参りました研究助成事業の一層の充実をはかり、これに関わる広報活動を進めることにより、広く公益に資する事業を進めて参りますので、これまで以上のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

2022年6月1日

理事長 酒井 幹夫

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