大豆のはたらきin東京 公開講演会のご案内

本年度の公開講演会は、
新型コロナウイルス(COVID-19)感染の拡大に伴い、開催中止となりました。

公開講演会開催情報

大豆のはたらき in 東京
-大豆に関わった40年・未来への提言-

大豆のはたらきin東京 公開講演会は聴講無料です
[大豆のはたらき in 東京]
日時 令和2年(2020年)3月21日(土) 午後1時30分~5時00分
会場 経団連会館カンファレンス 国際会議場
東京メトロ「大手町」駅下車 C2b出口直結
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-3-2
TEL:03-6741-0222(代表)

1. 大豆たん白質による脂肪肝抑制効果の新たな知見

東京大学大学院農学生命科学研究科 教授 佐藤 隆一郎

大豆は糖質と同程度のたん白質を含み、栄養価に富んだ食品である。さらに大豆たん白質には脂質代謝改善効果のあることがこれまでにも多く報告されている。この作用機構を明らかにする目的で、複数の動物実験を行い、高脂肪食摂取で生じる肝臓への脂質蓄積を大豆たん白質が抑制する新たな機構を明らかにした。気づかないうちに肝臓に脂質が蓄積する隠れ脂肪肝を未然に防ぐためにも、大豆製品、大豆たん白質の賢い活用が強く望まれる。

2. 女性の健康と大豆 〜骨・脂質代謝を中心に〜

東京農業大学総合研究所 教授 石見 佳子

健康寿命の延伸は、超高齢社会を迎えている我が国において最も重要な課題となっている。特に、女性においては閉経後に女性ホルモンの分泌が低下し、骨代謝や脂質代謝の低下等、身体機能に様々な支障をきたす。そのため、閉経後女性のヘルスケアは生活の質の維持・向上において重要な課題である。日常の食生活と運動が重要であることは言うまでもないが、中でも大豆たん白質と大豆イソフラボンの保健の機能については科学的エビデンスが蓄積されてきた。本講演では、骨・脂質代謝を中心に女性の健康維持と大豆との関係について紹介する。

3. 大豆の品種開発とその向こうに見えるもの

農研機構 次世代作物開発研究センター 畑作物研究領域長 羽鹿 牧太

近年発展してきた「成分改良育種」「DNAマーカー育種」「ゲノム編集技術」などの新たな育種技術は、大豆の品種開発を根底から変える可能性を秘めており、品種開発の現場は急速に変わろうとしています。こうした中でこれまで国内の大豆生産を支えてきた主要な大豆品種と品種育成の現状、品種と栽培・加工との関わりなどを紹介するとともに、新たな育種技術を活用した品種開発が大豆の未来をどう変えていくのかを考察します。

4. 尿のバイオマーカーで分った和食の特性 〜大豆は世界を救えるか〜

武庫川女子大学国際健康開発研究所所長・京都大学名誉教授 家森 幸男

世界の60地域以上で、24時間尿を集めて30年、大豆と魚の摂取指標、イソフラボンとタウリンが日本人では多く、それらが多い集団では心臓死が少ない事から日本人の世界一の平均寿命は、この和食の栄養特性による事が分った。この両者を摂っている日本人は、善玉HDLや葉酸値が高く、動脈硬化、糖尿病、認知症も予防可能と期待されるが、食塩摂取が多過ぎ、高血圧、脳卒中のため、健康寿命が平均寿命よりも10年も短い。菜食者も多い世界に「上手な和食の食べ方」を広める為、大豆食の介入研究を実施し、世界各地でリスクの軽減を検証した。

[大豆のはたらき in 東京]
主   催 公益財団法人不二たん白質研究振興財団
運営委員長 東京農業大学客員教授・東京大学名誉教授 清水 誠
後   援 農林水産省文部科学省東京都
(一社)栄養改善普及会 (公社)全国学校栄養士協議会
(一社)日本育種学会 (NPO)日本栄養改善学会
(公社)日本栄養士会 (公社)日本栄養・食糧学会
(一社)日本家政学会 (公社)日本食品科学工学会
(一社)日本植物蛋白食品協会 (一社)日本調理科学会
(公社)日本農芸化学会 (一社)日本臨床栄養学会
(公社)東京都栄養士会

お問い合わせ・申し込み

〒598-0061
大阪府泉佐野市住吉町一番地
公益財団法人 不二たん白質研究振興財団
事務局 上田・河野
TEL:072-463-1764 FAX:072-463-1756
E-mail:foundation@fujifoundation.or.jp

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